猪苗代町商工観光課は、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けた観光事業の活性化を図るため、新しい生活様式に対応した広域的な誘客事業を実施する商工観光団体への支援事業を実施しました。本事業によって開催されたイベントは、広域的な誘客効果を狙ったもので、参加者の安全・安心に配慮した新しい生活様式に準じた仕様で開催されました。地域の観光資源を効果的に活用しイベントは、来年度以降も継続的な実施を目指していきます。
沼尻、中ノ沢温泉では、「沼尻・中ノ沢温泉旅館開湯135周年」と題し、中ノ沢年越しイベント「雪女行列&雪乞いの儀」(2020年12月31日開催)を皮切りに、横向温泉も仲間に加え、沼尻・中ノ沢14カ所の旅館が協力しイベントを開催しました。
年明けには、ふくしま三大ブランド鶏の川俣シャモ・会津地鶏・伊達鶏を使った新メニューの開発、沼尻鉱山・軽便鉄道関連資料の展示、中ノ沢こけし無料絵付け体験を開催し、中ノ沢こけしや地元の名菓などが当たる開湯135周年記念抽選会も開催しました。緊急事態宣言が発出され集客の難しい状況下、横向・沼尻・中ノ沢地区の旅館それぞれが会場となり訪れたお客さまと一緒にイベントを盛り上げました。
また、景品は道の駅猪苗代での引換えを案内することで町内に広くお客様を誘導し、町全体のアピールに努めました。
中ノ沢の年越しイベントとして、雪女行列と雪乞いの儀を開催。総勢80名程が参加しました。行列には旅館の宿泊客や地元住民が参列し、温泉神社に集まり新年を迎え、振る舞いの豚汁や餅で体を温めました。
年明けには、14カ所の旅館で抽選券を設置し、沼尻軽便鉄道の資料をはじめ、温泉や中ノ沢こけし等の資料を展示。各旅館で沼尻・中ノ沢の歴史をめぐる企画展を開催し、450名を超えるお客様が参加しました。
1月7日、沼尻高原ロッジの黒澤料理長が「四里四方」をテーマに猪苗代の郷土料理などをアレンジし、今後の横向・沼尻・中ノ沢温泉の名物としたいメニューを、福島の三大ブランド鶏を使って考案。会場となった平澤屋旅館で万葉亭の板前さんと協業し調理した料理を、中ノ沢地区の事業者に提案しました。
さらに期間中毎週日曜日、10名限定の無料の絵付け体験が行われ、約40名のお客様が絵付けを体験しました。会場となった扇屋旅館には中ノ沢こけしの工人さんが会し、「今週の工人さん」が週替わりで絵付けのサポートを行いながらお客さまと交流しました。
NPO法人猪苗代研究所(いなラボ)が主催し、猪苗代町内の雪遊びスポットでイベントが開催されました。このイベントは、寒い冬の室内の密をさけ、外に出て体を動かし楽しみながら雪遊びを体験するものです。いなラボでは、この冬をスタートとしてグリーンシーズンにもつなげ、「自然遊びは、猪苗代」という猪苗代の地域ブランディングに取組んでいきます。
2月13・14日、この日だけ特別に開放された土津神社の境内で雪遊び。お友達や親子でそり遊びをした後は、雪と食塩を詰めた装置の中にアイスクリームの「もと」が入ったタッパーを入れ、その装置を転がして作ったアイスをみんなで食べました。
また2月20日は家づくりと暮らしの学校 Roots猪苗代の「ひとの駅暮らしの教室※」で雪下キャベツ収穫体験を開催しました。町内外からの家族連れ約20名が集まり、町内で農家を営む深谷さんの畑を訪問してキャベツを収穫。体験後は雪下キャベツのスープを飲んで冷えた体を暖めました。Roots猪苗代では今後も定期的に農業体験を開催する予定です。この模様はRoots猪苗代のブログをご覧ください!
※Roots猪苗代は廃校になった旧山潟小学校を人々が集い自然に寄り添った暮らしへの学びときっかけの場所「人の駅」として子ども達の遊び場や農業体験、朝市マルシェを開催しています。