これまで、健康保険組合、協会けんぽ、共済組合等の被用者保険の被扶養者となっていて、自分で保険料を納めていなかった方も、「後期高齢者医療制度」では、保険料を納めていただくようになります。(保険料の軽減措置があります。)
保険料は、すべての被保険者が均等に負担する部分(均等割)と、被保険者の所得に応じた部分(所得割)で構成されます。
均等割額 | すべての被保険者が均等に負担する |
所得割額 | 被保険者の所得に応じて負担する |
一人当たりの保険料は、均等割額と所得割額の合計額です。保険料の最高限度額は、80万円です。80万円を超える場合は80万円が年額の保険料となります。(ただし、令和6年3月31日以前から高齢者医療制度の被保険者であった方、令和6年度中に障がい認定を受け後期高齢者医療制度の被保険者である方の最高限度額は73万円です。)
一人当たりの保険料額 = 均等割額(A) + 所得割額(B)
○令和6年度「後期高齢者医療制度」の保険料(年額)
区 分 | 金額 ・ 計算方法 |
均等割額(A) | 一人当たり45,900円 |
所得割額(B) | 賦課のもととなる所得※が58万円を超える方:賦課のもととなる所得×8.98%/賦課のもととなる所得が58万円以下の方:賦課のもととなる所得×8.64% |
※賦課のもととなる所得とは令和5年中の総所得金額等から住民税の43万円基礎控除額を引いた金額です。
【計算例】(令和6年4月1日現在)
年金支給額の年額が2,500,000円の方の場合
均等割額 45,900円 ・・・ (A)
所得割額 2,500,000円 - 1,100,000円(公的年金控除) = 1,400,000円(総所得金額等)
1,400,000円 - 430,000円(基礎控除) = 970,000円
970,000円 × 8.98% = 87,106円 ・・・ (B)
令和6年度の年間保険料
(A) + (B) = 133,000円(100円未満切り捨て)
【これまでの保険料率】
均等割額 | 所得割率 | |
平成20~21年度 | 40,000円 | 7.45% |
平成22~23年度 | 40,000円 | 7.60% |
平成24~25年度 | 40,000円 | 7.76% |
平成26~29年度 | 41,700円 | 8.19% |
平成30~31年度 | 41,600円 | 7.94% |
令和2~3年度 | 43,300円 | 8.23% |
令和4~5年度 | 44,300円 | 8.48% |
令和6~7年度 | 45,900円 | 8.98%または8.64% |
所得の低い方や協会けんぽ等の被用者保険の被扶養者であった方には、保険料の軽減措置があります。
世帯主及び被保険者の所得に応じて、保険料の均等割額が軽減されます。
軽減割合 | 均等割額 | 同一世帯内の被保険者及び世帯主の総所得金額等の合計額 |
7 割 | 13,770円 | 基礎控除額43万円+10万円×(年金・給与所得者の数-1)以下 |
5 割 | 22,950円 | 基礎控除額43万円+29.5万円×被保険者数+10万円×(年金・給与所得者の数-1)以下 |
2 割 | 36,720円 | 基礎控除額43万円+54.5万円×被保険者数+10万円×(年金・給与所得者の数-1)以下 |
※基礎控除額等の数字は、税制改正などで改正されることがあります。
※公的年金受給者は、軽減判定において年金所得から15万円が控除されます(特別控除)。