本町の美しい自然と清らかな河川や小川、そして猪苗代湖は、生活を豊かにするための貴重な資源であり後世へと引き継ぐべき大切な財産です。これらの水環境を守るための施策として下水道が整備されてきました。
本町の下水道関連事業として、用途地域周辺部では「公共下水道事業」、自然公園周辺部や観光地では「特定環境保全公共下水道事業」、農村部では「農業集落排水事業」、また集合処理ができない地区では「合併処理浄化槽整備事業補助」で取り組んでおります。
また、猪苗代湖へ流入する処理場(山潟地区を除くすべての施設)では、「福島県猪苗代湖及び裏磐梯湖沼群の水環境保全に関する条例」の施行に伴い、放流水質のより厳しい規制をクリアできるよう、窒素・リンを通常の基準の1/10以下に抑える高度処理を行っております。
昭和56年に認可を受け、市街地周辺部を中心とした地域で、昭和62年に県内町村のトップを切って供用を開始し、現在、処理区域の拡大を図り整備を行っております。
・排除方式 分流式
・計画人口 15,300人(観光人口含む)
・計画汚水処理量 3,865m3/日(平均)
・処理方式 高度処理オキシデーションディッチ法+凝集剤添加設備+仕上げ池
・放流水質 BOD:15mg/l、SS:20mg/l、T-N:10mg/l、T-P:1mg/l
志田浜地区
平成2年に認可を受け、猪苗代湖畔の志田浜、壷下地区の供用を開始し、現在、北方へ処理区域の拡大を図り整備を行っております。
・排除方式 分流式(汚水のみ)
・計画人口 7,080人(観光人口含む)
・計画汚水処理量 250m3/日(平均)
・処理方式 高度処理オキシデーションディッチ法+凝集剤添加設備+仕上げ池
・放流水質 BOD:15mg/l、SS:20mg/l、T-N:20mg/l、T-P:1mg/l
中ノ沢地区
平成8年に認可を受け、中ノ沢温泉・沼尻温泉周辺を処理区域として供用を開始しております。
・排除方式 分流式(汚水のみ)
・計画人口 4,560人(観光人口含む)
・計画汚水処理量 410m3/日(平均)
・処理方式 高度処理オキシデーションディッチ法+凝集剤添加設備+仕上げ池
・放流水質 BOD:15mg/l、SS:20mg/l、T-N:15mg/l、T-P:1mg/l
金曲地区
平成7年に事業採択を受け、平成10年に供用を開始しております。
・計画人口 470人
・計画汚水処理量 155m3/日
・処理方式 連続流入間欠曝気方式
・放流水質 BOD:20mg/l、SS:50mg/l、T-N:15mg/l、T-P:1mg/l
白津地区
平成7年に事業採択を受け、平成10年に供用を開始しております。
・計画人口 370人
・計画汚水処理量 122m3/日
・処理方式 連続流入間欠曝気方式
・放流水質 BOD:20mg/l、SS:50mg/l、T-N:15mg/l、T-P:1mg/l
樋ノ口地区
平成9年に事業採択を受け、平成13年に供用を開始しております。
・計画人口 920人
・計画汚水処理量 304m3/日
・処理方式 回分式活性汚泥方式
・放流水質 BOD:20mg/l、SS:15mg/l、T-N:15mg/l、T-P:1mg/l
湖岸地区
猪苗代湖の北岸に面した地区で、平成11年に事業採択を受け、平坦な地形かつ軟弱な地盤であるため真空式汚水収集システム採用し、平成19年に供用を開始しております。
・計画人口 2,730人
・計画汚水処理量 901m3/日
・処理方式 回分式活性汚泥方式
・放流水質 BOD:10mg/l、SS:15mg/l、T-N:15mg/l、T-P:1mg/l
山潟地区
猪苗代湖の東に位置した国道49号沿いの地区で、平成19年に事業採択を受け、平坦な地形かつ軟弱な地盤であるため一部真空式汚水収集システムを採用しており、平成26年に供用を開始しております。
・計画人口 700人
・計画汚水処理量 231m3/日
・処理方式 連続流入間欠曝気方式
・放流水質 BOD:20mg/l、SS:50mg/l