磐梯山は、その美しく雄大な姿から「天に掛かる岩の梯子」を意味する「いわはしやま」と呼ばれ、古くから山岳信仰の対象とされてきました。万葉集には「会津嶺」と詠われ、別名「会津富士」とも呼ばれております。その雄大さ、気高さにより、「慧日寺」に代表される会津の仏教文化の発祥の山として、広く会津の人々から崇められ、心のよりどころとされた霊峰です。
磐梯山は、1888年(明治21年)の大噴火の「岩なだれ」により、四百七十余名の犠牲者を出しました。一方、この噴火により、「五色沼」をはじめとする多くの湖沼群が創生され、多様な生き物を育て、併せて美しい景観が人々を魅了し、また、その学術的価値も高く評価されております。
この地域にとっての財産である「宝の山磐梯山」を、後世に引き継ぐため、3町村で「磐梯山憲章」を定めました。