最近、町の下水道(農業集落排水)に、処理できない異物が流れてくるケースが多く、それらを取り除くために多大な労力を費やしています。
また、浄化槽は個人管理ですので、異物が詰まって建物内に汚水が逆流してしまった場合は、専門業者さんに設備や配管の臨時清掃を依頼することで、余分な費用がかかってしまうことになります。
下水道・浄化槽に流せる紙は、「水に溶けるトイレットペーパーのみ」です。
水に溶けない紙状のものは、分別して燃やせるごみに出してください。
(流せないものの例)生理用品×、紙おむつ×、ウェットティッシュ×、おしり拭き×、使い捨て紙マスク×、ペットシート×、猫砂×、キッチンペーパー×など
※トイレ内には必ず汚物入れやごみ箱を設け、生理用品や手拭き紙(使い捨てハンドタオル)等はそちらへ入れるように家族内・利用者内で周知しましょう!
また、設置した汚物入れやごみ箱の内容物は、定期的に清掃し、ごみとして処理しましょう!
※不特定多数の人が利用する施設は、目線の位置に貼り紙をするなどして注意喚起しましょう!
【注意】製品の包装等に書かれている「説明書き」をよく読んでください。ウェットティッシュや手拭き紙などは、「これはトイレには流せません」などと書かれています!
【注意】説明書きにダメとなっていないからといって何でも流せる訳ではありません。常識的にご判断ください。
食器を水洗いする時は、表面の油を古新聞などでできるだけ拭いてから洗うようにしましょう。
不要になった食用油は、古新聞にしみこませたり、市販の油凝固剤を使用して燃やせるごみに出してください。
飲食店や食料品製造業の排水設備には、グリストラップ(グリース阻集器・油脂分離装置等)という排水に油を流さないようにする装置が付いています。
この装置は、【物理的に】排水中の油を浮かせ、ごみを沈め、その中間の水だけを排水する仕組みになっています。
定期的な清掃をしないと、浮ききれなくなった油や沈みきれなくなったごみが下水道・浄化槽にそのまま流れ、水質の悪化や配管の閉塞をまねいてしまいます。
浮上油の除去は、週1回(繁忙期は必要に応じてそれ以上)行い、取り除いた油は、産業廃棄物(廃油、廃アルカリ等)として適正に処理してください。
※グリストラップや配管が詰まってから専門業者さんに清掃を依頼するのではなく、事業所の管理者や従業者が定期的な清掃・管理を行い、それでもきれいにならない時に専門業者さんにお願いしましょう!
※油を溶かすと称する薬剤や、空気を送って油を細かくして流れるようにする装置は付けないでください。せっかくのグリストラップの意味がなくなるうえ、下流側で詰まります。グリストラップの適正な管理は事業所の責務です!
↓グリストラップの清掃方法等は、こちらのリンクをご覧ください。↓